某A氏の資料庫

私見をまとめた雑文と,東大の学内政治風波に関する資料を置いています。東大駒場キャンパスの片隅から。

2012年12月

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それでは,全学連の担い手(書記局,結集校)について,2回に分けて述べます。

 最初に,全学連の結集校について述べましょう。下記に,西から順に一覧にし,状況を添えます。 学園名,加盟結集,役員輩出,加盟分担金額の順です。(以下の内容は抜粋ではなく、現在の全学連の結集校は以下に述べる学園ですべてです。記載のない大学は未加盟・脱退または未結集です。2013年1月12日21時20分追記)

常磐会学園大 未加盟も個人参加
 大阪の高校生に笑顔をくださいの会の元高校生(第25回党大会にも代議員として参加したばりばりの党員)が2010年頃に入学し,学生会役員に。以来,自治会セミナーなどに個人参加し,全学連への加盟をめざす旨発言している。
立命館大 結集 中執 0円
 加盟分担金は停止中。各学部で温度差があり,非党員が主導権を握っている学部は,自治会が存続していても,全学連の活動には参加していない模様。事実,私の全学連経験において,あったことのある立命館大の関係者は,一部に偏っていたし,ごく少数を除いて党員ばかりであった。立命館大においては,非党員で,平和問題に関してすぐれた活動を行っておられる方もいるので,そうした運動には期待したいところである。
京都橘大 結集 中執 金額不明
 民青が元気な大学。
京都大 未結集も個人参加
 京都大法学部。他学部の自治会は活動休止または他のセクト影響下。京都大法学部自治会(J自)は,もともと共産党系で,全学連にも加盟。しかし,2000年代前半に中核派の影響下になってしまう。これを,彗星の如く現れたKさんが中核派活動家と果敢な闘争を行って,中核派の自爆(活動家が痴漢で逮捕)もあって,一般学生の手中に取り返されるに至る。その後,試験過去問集の販売や自治委員会の再開,冬休み短縮反対など,見習うべきすぐれた活動をされている。政治的活動においては,今後の新生自治会の手本になるだろう。特定党派の「サポート」無く政治活動を実行できているし,なにより,党派的活動にはない真剣さと迫力,一般学生の支持がある。ただ,活動基盤は非常に弱く,なにより,自治会費が1人1年100円(入学時にまとめて400円徴収)という低水準で,活動資金の不足に見舞われているのが課題。
 活動について交流したいとのことで,2011年3月の全学連大会の頃から,役員の方が個人的に参加。私も意気投合。今後,全学連に代わる,学生自治会のネットワークをつくるなら,まずその主要枠組みのひとつになる学園であろう。
名古屋大 自治会そのものが消失間近
 2011年9月の愛知県関係者談で,執行部が4年生の3名しかいないとのこと。ただし,その3人のレベルでは,全学連に結集。名大では,革マル派の勢力が強く,「運動がやりにくい」とのことだった。
日本福祉大 結集 中執 金額不明
 言わずと知れた拠点校。ただし,党員不足は起こりつつあるらしく,一部の学部自治会では,非党員も役員を務めるようになり,軋轢が生じていると聞いたことがある。また,美浜キャンパスは自治会が存在せず,代わりに,学生互助会的なものが存在するとのこと。民青もあまり活発でないらしく,長らく半田キャンパスとは断絶していたが,最近,美浜側から交流の申し入れがあり,連携を強めつつあるらしい。
名城大 結集 金額不明
 名城大は,結集してはいるが,執行部は基本的に反全学連で,単に他大と活動を交流するという目的のみで参加しているにすぎない。自治会セミナーなどで,名城大からの参加者はいつも「脱退しようと思っている」と周囲に言っていたものである。あとは,スルーすればいいものを,招請状が来たらはるばる全学連大会に出席しに来るなど,律儀さからくる面もあるのかもしれない。東大教養自治会の全学連脱退で,名城大は脱退するのではないだろうか?
信州大 結集 中執 約40万円
 自治会が存在するのは,1年生の「全学教育機構」(略して「C自」)と繊維学部。この二つを以て「信州大学学生自治会連合」を組織し,2年生以上の自治会関係者は信大学連で活動する。信大学連が事実上の全学自治会の役割を果たしている。党員不足は深刻で,執行部は半分くらいが非党員の雰囲気。ただ,非党員の執行部はだいたいが嫌気が差して辞めていってしまうので,学年が上がるほど人数が減少すると共に党員で純化される傾向にある。こちらでも,非党員と党員との間で,東大教養並の熾烈な対立が生じたことがある。
東京大 結集(当時) 中執 約160万円
 言わずと知れた全学連の拠点,東大。ただし,党員の不足は深刻で,往時ほどの存在感はない。全学連内での大学の存在感をランク付けするとしたら,日福>信大>立命=東大 程度だろうか。
東京学芸大 結集 約20万円
 党員同盟員は存在せず,自治会執行部はすべて一般の学生によって担われているものの,全学連・都学連に熱心に結集。党員同盟員がいないだけで,活動のスタイルは党派的自治会そのもの。活動報酬なし,政治優位で,毎年,大変な課題を抱えつつ,苦労して運営している。2011年頃には,大学側からとうとう愛想を尽かされてしまい,大学側が交渉拒否。学生自治会の存立が揺さぶられる事態となっている。都学連内では存在感が大きく,基本的に,都学連は,理論面では東大出身の党員が,実際の活動面では学芸大が担っていると言っても過言ではない。
東京農工大 結集 約20万円
 農学部が結集。工学部自治会は未結集。党員同盟員は存在せず,自治会執行部はすべて一般の学生によって担われているものの,全学連・都学連に結集。学芸大ほど全学連に入れ込むこともなく,ほどよく距離をとりながら,学内的にはすぐれた活動をしている印象がある。
東京経済大 結集(当時) 0円?
 党員同盟員は存在せず,自治会執行部はすべて一般の学生によって担われているものの,全学連・都学連に結集。ただし,2010年から徐々に全学連の活動に対して違和感を感じるようになり,2012年6月13日に学生大会で脱退決定。
社会事業大 未結集も個人参加
 未結集とは,書類上は加盟しているが,活動に参加していない状態のこと。結集の基準は「形式的,組織的,継続的」。もともと,社会事業大自治会は共産党影響下だったが,近年は一般学生が主導するようになり,全学連にも結集しないようになっている。しかし,2009年頃以来,社会事業大の自治会には,お一方,熱心な党員がいらっしゃり,その方が継続的に参加している。自治会として組織的に再結集をめざす動きにはつながっていない模様。
山形大 未結集も全学連大会にのみ参加
 長らくの未結集校(加盟はしている)だが,2011年3月の全学連大会に,「活動について交流したい」ということで突如彗星のように現れた学園。出席した役員のお二方とは話がよく合ったのでまた話したいものである。非常に堅実な活動をしていた印象がある。
宮城教育大 脱退
 典型的な未結集校で,これを取り上げるときりがない。にもかかわらず,なぜ宮城教育大を取り上げるのかというと,ここの脱退が2011年3月の全学連大会で報告されたからだ。別に縁がなくなれば脱退手続をとることもなく,未結集状態を続ける学園が多い中で,わざわざ脱退の決定をしたのにはなにかあると考えられなくもない。
石巻専修大 未加盟も個人参加
  2011年9月の自治会セミナーに参加。被災地の状況を報告。どうやら,全学連書記局が,被災地の大学の学生会に電話取材をして回ったらしく,そこでつながったらしい。活動が交流できたことに満足そうであった。いま,全国の大学自治会関係者は,情報過疎に悩まされている実態がある。

 以下,つづく。

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前回の続き

■9月上旬 自治会セミナー
 全国の自治会役員等を集めて,活動交流や学習を行うセミナーです。会場は,「京都,長野,愛知」で持ち回りです。2009年9月は京都(立命館大),2010年9月は愛知(日本福祉大知多),2011年9月は長野(信州大松本),2012年9月は愛知(日本福祉大)で開催されています。
 日程は以下の通り。
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 全学連の中では,もっともまともな企画といえるでしょう。余計な党派色も基本的にありませんし,民青への勧誘もありません。しかし,問題がないわけではありません。
 まず,2011年9月の,佐貫浩氏による記念講演は,あまりに党派的で,一部で物議を醸しました(こちら)。東大の党員の間でも,「あれは「科学の目で見る大学」講演だったねw」などと陰口をたたいたものです。党系の大衆団体の講演の講師なんて,だいたい,党から「誰だれにしよう」などと提示されますから,おそらくこのときもそうして決まったのでしょう。
 あとは,参加してもあまり役に立たない,という点ですね。これは,自治会セミナーの問題と言うよりも,全学連における自治会活動論の硬直化・停滞を反映したものだと言えます。分科会がたくさんあるのですが,失礼ながら,ことごとく内容が薄い。レジュメは大学生がつくったとは思えないレベルのものもあります。分科会の担当者はたいてい全学連中執でして,彼らの能力が低いと言いたいのではありません。要は,全学連全体で,もはや,たいした中身のある自治会論が存在しなくなっているのです。この理由はいくつかあると思うのですが,ひとつは,党が責任を持っている事による,硬直化および学生からの遊離。もうひとつは,政治偏重で,実務を軽視・蔑視する点です。共産党・全学連は,政治闘争が運動団体の本分だと考えています。それは私も認めます。しかし,政治闘争を重視するあまり,政治闘争至上主義に陥ってしまい,実務活動などを蔑視するようになるのです。私は,2010年4月に入学して自治会に関わり始めた当初から,当時の自治会の無残な実務を見て,実務活動をきちんと整えない限り,政治的にいくらはねても学生の信頼が得られるわけがない(例えば,当時,自治会会計の不明金は20万円に及んでいた)と思い,実務活動を必死に整えてきました。しかし,それに対する党・学連の見方は,「実務活動は官僚がやること。活動家であるおれたちがやることではない」という冷たいものでした。話が膨らみましたが,それゆえ,自治会セミナーの分科会の内容は,具体性・実践性に欠けるものが多かったのです。会計分科会など,ほんとは,エクセルによる帳簿フォームの共有とか,お金の保管の仕方とか,両替に手数料のかからないところの紹介とか,役員交代時の通帳名義の変更法とか,釣り銭ケースの活用法とか,超実践的な内容でないと意味がないのに,なにをするかといえば,「自治会財政の原則――学生に依拠すること」などの抽象的な政治論をぶっているだけなのです。もちろん,「自治会そもそも論」や会全体の雰囲気が宗教的というのはあります。なにせ,上の写真にも写っているスローガンが「全国と心ひとつに,学び,交流し,元気が出る」って共産党ですか。元気が出ない自治会活動って,それは間違っているんですよ。学生との関係で矛盾があるから元気をなくし,党派的自治会の役員同士あつまって傷をなめあうような逃げ道を求めてしまうのではないですか?
 これらを克服した「自治会セミナー」を開けば,全国各地の自治会関係者にとってもよろこばれるだろうなあと思っています。もちろん,その主催者は全学連とは限りませんが。
 参加者数は約50名ほど。全学連の結集校(立命館大,京都橘大,日本福祉大,信州大,東京大,東京農工大,東京学芸大,東京経済大のほか,たまにくる学園として,名古屋大,社会事業大)が勢ぞろいするほか,毎年,全学連がどんな団体かよく知らずに来てしまう未加盟・未結集校があります。ここ数年だと,大谷大,石巻専修大,山形大,大阪府立大,常磐会学園大,京都大などが来たことがあります。
 2011年の自治会セミナーの分科会構成は次の通りでした。
<学習分科会>
1 学生の就職難・雇用
2 東日本大震災と原発事故
3 大学改革と高等教育予算
4 平和と民主主義
5 日本の学費
6 キャンパスづくり

<実践分科会A>
1 要求実現への道(概論)
2 学生の声・実態集め
3 クラス自治・中間代議機関(委員会活動)
 私が担当。日本福祉大の人から,連絡システムの作り方を尋ねられたのを覚えている。私も当時は抽象論中心で,そうした技術面について,もっと具体的に教えてあげれば良かったなあ。当時,TCZが採用していたのは,freemlによるメーリングリスト。現在,TCZはOfficeによる差し込み式同報メールを採用。同報メールは,自治会執行部とクラス役員の間の連絡を抜本的に改善してくれるから,他大の自治会とノウハウを共有したらよろこばれると思うな。
4 学生大会
5 当局交渉

<実践分科会B>
1 学生自治会の再建・建設
2 執行部建設(執行部新歓・引き継ぎ・選挙など)
3 執行部運営(会議・意思統一・学習など)
4 学生自治会を発展させる広報活動
5 財政活動
6 活動を発展させる実務のツボ
 私が担当。コテコテの技術教室を開こうとしていたら,資料を準備中の8月に,当時の全学連書記長からメールで待ったがかかって,「自治会の発展はまだその段階に到達していない」などと言われて,結果,実務といいながら抽象的でよくわからない,中途半端な内容に押し込められることに。私と同じ問題意識を持って参加してくれた出席者の各位には申し訳ないことになってしまった。

■9月上旬 6中執
 中執です。だいたい,12月の国会要請について話し合うことになるのかな。

■12月中旬 国会要請
 国会要請です。だいたい,衆議院第一議員会館地下の会議室を会場にして,最初に,文部科学省(と厚生労働省)の担当者を呼んで交渉。その後,班に分かれて,両院の文部科学委員会所属の議員の議員控え室を回ります。
 東大の党員どうしで話していたことで…共産党・全学連というのは,外からどう見えるかについての意識がいつも足りないと思うのですが,それと関連して,私服で国会要請というのは,議員に対して「どうぞなめてかかってください」と言っているようなものでしょう。2011年8月の国会要請など,私はスーツを着用して行きましたが,他の皆さんは,みな平服でしたね。あとは,やはり理論レベルが低いのか,なんとも,交渉に迫力がないのです。別に,だから私が迫力を持って文科省担当者と渡り合えるわけではありませんが,しかし,少なくとも,共産党が関わったからと言って政治的レベルが上がるといった効果はほとんど無いことが示されていると言えるでしょう。むしろ,共産党が関わっていることによるデメリットの方が圧倒的に上回る。共産党の「サポート」がなければ政治闘争ができなくなるなどという幻想をはやく捨て去るべきです。
 議員への要請の仕方は,たいてい,全学連が年ごとに実施する学費署名の紹介議員になってほしいということを要望し,署名用紙と,学費黒書などを渡すという形です。もちろん,これはどの団体に対してもそうでしょうが,議員本人が対応することは少なく,ほとんどは秘書対応です。政策は実際には秘書が深く関与していることも多いので,秘書が出てきたからと言って落胆することはないのですが。

■12月下旬 自治会学校 
 東京都学連・信大学連の共催で開催。会場は毎年東京都内,1泊2日。2010年は大学セミナーハウス,2011年は東大駒場(渋々会場を貸しましたよ)・オリセン,2012年…開くの?
 自治会セミナーの縮小バージョンです。存在意義は微妙…参加人数は20人ほどでしょうか。2011年12月のとき,東大教養から当時の1年生役員が割とそろって参加しましたが,これ,実は,1年生が全学連・都学連の実態を知るためだったのです。参加を終えて,一様に「これじゃあなあ…」。

■1月中旬 7中執
 中執です。そろそろ,全学連大会の決議案を作り始めます。それに盛り込むために,各大学の取り組みを報告します。

■2月下旬 都学連大会
 都学連の定期大会。1日の日程で行われます。
 出席者数は15人ほどでしょうか。2011年2月のときは,東大,学芸,農工だけでした。東経はこのときすでに不参加。社会事業大から1名来ていましたが,社会事業大は組織的には全学連に結集していないので,評議員資格。
 ところで,以前尋ねられたことがあるのですが,全学連や都学連の役員に,東大の3,4年生が就いていることがあります。東大の3,4年の自治会はすでにすべて活動を休止しているのですが,どんな資格で役員を務めているのでしょうか。これは,規約等の規定を二重に使っているのです。まず,役員選挙の被選挙権は大会代議員が持ちます。そして,大会代議員になれるのは,各大学の代議員と現職の役員なのです。つまり,2年生の冬に,学園の資格で大会代議員になり,ここで副委員長に選出されます。3年生の冬には,副委員長として大会代議員になり,都学連委員長になれるというわけです。理論上,役員ドミノをつづければ,大学に在籍する限り役員を務めつづけることができます。
 ちなみに,東大教養では,例年,委員長が全学連中執を,副委員長が都学連執行委員(都執)を務めていました。
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 都学連大会の一幕。

■3月上旬  8中執
 全学連大会前日の中執。すなわち,全学連大会の前後で,中執は約5日間泊まりがけということになります。なんかなあ…実勢50名程度の組織にふさわしい規模とはいえないですよね。もっと活動をスリム化するなど,いろいろできることはあった(過去形)はずだと思います。


 ところで,私は,2011年3月から2012年3月まで全学連中央執行委員を務めることになりました。全学連方面からは, 「そんなに批判するならおまえが役員だったころに行動するべきだっただろう」などと言われそうです。それに答えておきます。まず,全学連のいまのていたらくは,歴史的・構造的なものであり,現場の中執個人でどうこうできる問題ではありません。そして,人間,どこでも合理的に行動できるわけではなく,周りを党員に固められた中執会議のその閉ざされた空間で,異論を差し挟む勇気は,私にはありませんでした。批判者に対して「じゃあ中に入って解決しろよ」と言うことが,事実上の異論封殺に等しいのと同じ事です。
 私自身,党的な立場だったころから,自治会はまず学生(東大生)のためにあり,全学連に結集するのは必要に応じてその後に考えるべき事だという思いが強く, 中執には結局2回しか出席しませんでしたね。だって,1泊2日で,貴重な土日がつぶされるゆえ,日常活動への影響が大きいのですよ。最も重要な,東大生に関わる課題を大量に抱えている中で,のこのこ中執に毎月出かけようとは思えませんでした。ただ,全学連は公的性格をもはやもちあわせていないとはいえ,現に学生の金が投入されているので,出席しないときも,最小限の意見等は書記局にメールしたり,大会には委任状を出すなど,最低限の義務は果そうと務めていました。

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さて,今日から,全学連の活動実態を8回に分けてレポートしてまいりますので,どうぞよろしくお願いします。膨大な経験を,ごく短い時間で書き出しているため,非常にチープな文章が並んでいますが,その点ご容赦いただければ幸いです。
 全学連――近年では,加盟自治会関係者しか知る人がいない組織になってしまいましたが,往時は,加盟自治会も今よりずっと多く,党員・非党員含め,多くの人が少なからず関わったことのある組織でした。そのため,現在の40代より上の世代の方の中には,たまに,全学連のことをよく知っている方がいらっしゃったり,加盟自治会の元役員という方がいらっしゃったりします。また,共産党の幹部の少なくない部分が,全学連出身です。大学で民青に加盟し,そのまま共産党に入党,学園の自治会で活動し,学連役員に「出世」,卒業後はそのまま党専従に,というルートが,共産党の正統な幹部出世ルートなのです。学生支部出身者の割合が低下したとはいえ,この構図はいまも生き残っています。たとえば,東京都委員会の若手専従のほとんどは,このルートで,大学卒業と共に党専従となった方々です。
 しかし,過去に全学連と関わったことのある人にとって,全学連の衰退ぶりは驚くべきものがあるでしょう。最近は,あまりにも活動が縮小してしまい,活動実態があまり外に伝わらなくなってもいます。
 主に,過去,全学連に関わったことのある人や趣味者の方々を対象に,近年の全学連の活動実態をリポートしたいと思います。
 なお,本記事においては,全学連の現場の事情をいろいろと記しますが,全学連は学生自治会の開かれた連合体を標榜しており,社会に対して開かれた組織であるはずです(現実はそうではありませんが,建前として)。ですから,秘密の暴露などにはあたらないと考えています。そもそも,役員名が学生にまったく知られていない時点で,学生の代表性なんてほとんど完全に失われています。共産党の田川豊氏など,私や,自治会執行部現場の党員に,「全学連はやせても枯れても学生の代表」などといっていましたが,それは結局,表面的に,「規約を守ってきた」ということだけが根拠です。彼らの,規約を守りさえすれば何をしてもいいという官僚的思考があらわになったものでしょう。
 以下,年中行事,担い手(書記局・参加校),機関紙・財政の順に述べていきたいと思います。

全学連(一部都学連)の年中行事
近年の全学連の年中行事について記しましょう。
■3月上旬 全学連大会
 3日間の日程で行われます。会場は,2011年3月の場合,全教会館と平和と労働センター,宿舎はふたき旅館でした。日程は,ぐだぐだと書くよりも,下記写真で時程表を見ていただきましょう。
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 参加者数は,ここ数年は50名ほどです。これは,代議員のみの数字で,未加盟・未結集学園からの参加者は評議員資格で出席することになり,だいたい10名いるかいないかくらいでしょう。未加盟・未結集学園からの参加者というのは,たまに,自治会をまじめにやっていて,活動を交流したいと思って来る人もいますが,たいがいはその大学の党員・同盟員です。このあたり,ほんとうにセクト的で,2011年3月の全学連大会では,大阪大学から,学費問題について問題意識のある方が連れてこられていたほか,2011年6月の国会要請では,法政大学から,就活について不満を持つという人が連れてこられていました。2011年9月の自治会セミナーには,福島大学から来ていましたが,民青のビラを持って話してるし…。別にいいのですが,しかし,結局は共産党のほうで連れてきているという…。発言については,自由にできると必死にアピールしているようですし,今年なんかは,批判を避けるために,少しは自由化したかも知れません。しかし,2010年3月の大会に参加した人の話によると,反対の立場の発言通告を出したところ,全学連委員長が直々に来て,威圧的に「なんで反対なの。反対の立場で発言して欲しくないんだけど」などと説得にあたるなど,素人の学生が自由に発言できる雰囲気ではとてもありません。私なんかも,党的な立場だったとはいえ,党が蔑視していた実務活動の重視を訴える発言をしたところ,役員席から笑い声が聞こえていましたからね。学生に通用するビラのひとつも作れない人たちに,実務活動の重視を訴えることを嘲笑されるいわれはありません。
 大会中は,班に分かれています。この班がくせもので,党的にすこしやっかいな人の班には,こてこての党員がチューターに割り当てられるなど,かなり恣意的なものです。夜には,チューター会議が開かれ,出席者の提出した感想文を回覧。あの提出した感想文は全部読まれているのですよ。そうそう,2011年9月の自治会セミナーのときに,我らが東大教養からの参加者の某クン(いまでも自治会で活動している後輩)が,「講師は共産党員じゃねーか」と感想文用紙にかいたところ,回覧のさい,前全学連委員長が,勝手にその感想文を回すのを自分の所で止めてましたね。非党員の目に触れるとまずい,と。
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 大会開始前の一幕。「ラパスホール」にて。

■3月上旬 1中執
 全学連大会終了直後にそのまま行われ,旧・新中執が出席します。書記局が用意したレジュメにしたがって,話し合ってゆきます。結論はすべて党全学連グループでだいたい決まっているのですけどね。それを参加者もやはり意識してしまうのか,だいたい,結論は先に決まっている雰囲気があり,あくまでそこから逸脱しない範囲内での発言などがつづきます。
 なお,2011年3月のさいは,終了後,御茶ノ水駅前での「奨学金の会」の宣伝行動に参加し,関係の民主団体に新中執を「お披露目」していました。

■4月中旬 2中執
 2回目の中央執行委員会です。中央執行委員会は,たいてい,宿舎をふたき旅館,会場を平和と労働センターとして,1泊2日で行われます。交通費含め諸費用は全学連が負担します。議事録は書記局がかなりしっかりとっており,後日送られてきます。

■4月中旬 スプリングセミナー
 都学連の行事。自治会役員を集めるためのセミナーという位置づけで,東大,学芸大,農工大,社会事業大の執行部が,興味のある1年生自治委員等やこっそり1年生同盟員を連れてきます。内容は,レクリエーション,「自治会そもそも論」,大学予算問題・学費問題についての学習などなど。
 いやあ,内容がお花畑過ぎて,新入生を連れてくるのが心苦しかったですよ。普通の感覚なら,このセミナーに来たら,「自治会まるで宗教みたい」と思って離れてしまっていたことでしょう。逆に言えば,こんなセミナーに参加してその後自治会活動に関わる人の考えも,失礼を承知で言うと,宗教的な部分が小さくなかったでしょう。とはいえ,都学連から強力な追求がくるので,無視するわけにもいかず,しぶしぶ新入生を連れてくるのです(学連の行事などをスルーすると,書記局員が自治会室に飛んできて,会議にオブザーバーとして参加したり,役員を詰め始めたりします。)。ほんと,新入生を騙すような心情で,心苦しかったものです。結局,党派的自治会の執行部員の集め方は,自治会の「すばらしさ」なるものを教え込み,自治会を居場所にすることで人間関係的に固定をはかることに頼ることになるんですよね…ほんとうに公的性格を持つ組織としてきちんと活動しているなら,まさか大学生にもなって,担い手の募集で「レクリエーション」なんかしませんから。これでも,私はオブラートに何遍もつつんで話しているくらいです。
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 スプリングセミナーの一幕。画像一部修正。

■5月中旬 新フェス
 都学連系の行事。東大生には言わずと知れた茶番イベント,新フェス。以前から,全学連が,新歓活動を非常に重視していたことと関係するものです。私が思うに,全学連が異様なまでに新歓活動を目的化して重視していたのには,新歓活動において全学連・民青が主導権を握り,その中でオルグをするという裏目的があったのではないでしょうか。
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 新フェスの一幕。

■6月中旬 3中執
 2011年にはSkypeを用いて行いました。財政が厳しいためですね。また,2011年度からは,経費節減のため,中執の宿舎および会場として基本的にオリセンを使うようになりました。このあたり,やはり,財政について現場の役員が責任を持っていない(党が決めている)ため,支出改革などの足取りは非常に遅いです。現場役員にできることは,不明金をできるだけ少なくすることくらい。

■6月中旬 国会要請
 2011年は中止。これも,財政と体力が足りないためです。この決め方がほんとにひどくて,3月の中執で,書記局が,わざとらしく「6月の国会要請どうしますか。財政が厳しいです」と,何を言いたいのかよくわからない提案をしはじめ,しだいに,財政の厳しさを強調し始めたところで,出席者は,「6月の国会要請をなくすのが結論なんだな」ということを読み取り,誰からともなく「しょうがない,なくしましょう」という話が出て,これで書記局は「では,6月の国会要請はなくすと言うことで…」のような形で結論を決めていました。要は,結論は党ですでに出ていて,中執会議は出来レースだったということですね。ただし,2011年は,6月の国会要請が中止になった代わりに,都学連が独自に8月始めに国会要請を開催しました。また,2012年は,東CZに対して「全学連は国会要請をしている」とアピールする必要もあってか,復活していました。

■国会要請直後 「全国学生集会」
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 例年,国会要請とセットで,「全国学生集会」が開かれます。たいてい,金曜日午後に国会要請をやり,そのままオリンピックセンターに宿泊。翌朝,東大駒場キャンパスを会場にして全国学生集会を開催するという段取りになります。参加者数は,私が参加した数回では,だいたい50人くらいだったでしょうか。全国学生集会終了後には,「アピールウォーク」や「街頭宣伝」をするのも恒例です。
 東大教養自治会というのは,2009年頃から,すでに,役員の中に反全学連の立場の人もおり,会場については,東大教養自治会の一部役員と全学連との間で対立することが多く,当時全学連派だった私には頭の痛い問題でした(笑)。というのも,まず,開催校が盛り上がってないと全国学生集会の面目が立たない,ということもあってか,大規模な宣伝をするように求められるのです。当然,全学連の全国学生集会の宣伝なんかをビラや立て看でしていたら,自治会のイメージは落ちるばかり。しかも,当然のことながら,それを見て,実際に全国学生集会に来る東大生は,ほとんどいませんでしたね。2010年6月の回で一人いただけかな。東大のキャンパス内で開いてもその状態というわけで,全学連はとっくに東大生から見放されていたことを物語っています。また,大学側に,会場の借用を求めると,学外団体だと手続が複雑になるので,大学側から,東大教養自治会が全国学生集会の共催者になるように求められるのです。反全学連の自治会役員からすれば,東大教養自治会が全学連の企画の共催に名を連ねるというのはとうてい承服できなかったわけです。常任委員会でも,全国学生集会の会場問題については,いつも採決が割れているものでした。写真は,2010年12月18日に行われた「12・18交流集会」で,会場として使われたのは東大駒場キャンパス1号館109教室です。学外者ばかり50人ほどで,東大生は,自治会関係者以外一人もいませんでした。また,私の参加した分科会には,あの青い腕章をつけた民青新聞の記者が取材できていました。これで党派性は無い,は通用しませんよね…。
 東大教養が脱退したいま,全国学生集会の会場はオリンピックセンターに移ったようです。

■7月下旬 4中執
 中執です。

■8月上旬 原水禁世界大会
 言わずと知れた,原水禁世界大会。全学連と一般学生の矛盾がもっともわかりやすく出てくる場所でしょう。事実,東大以外も含めて,非党員の自治会関係者に話を聞くと,皆さん一様に世界大会のことを述べます。
 全学連は,実行委員団体に名を連ねるほか,階層別集会として,世界大会の会期中に「全国学生集会」を主催します(下図・ビラ)。このビラや内容のお粗末さが,すでに民主団体の中でも全学連がじり貧になっていることを印象づけるのです。
全学連平和集会
 全学連として,学生の世界大会への参加を組織します。傘下自治会に案内を送り,協力的な自治会では,自治会費を使って学生を派遣します。地方学連が,ツアーを組織することもあります。
 都学連では,毎年,「東京学生ツアー」というのを組織しています。夜行バスを貸し切っての強行軍です。長崎大会のさいは,大阪~門司間をフェリーで移動する場合もあります。いろいろツッコミ所あるんですがね…。まず,このツアーは,党的には,東京都の学生を対象にしたものになっているので,加盟学園以外や,自治会のない学園からもわんさか参加してきます。要は,その学園の同盟員・党員なわけです。伝達なども,完全に党・同盟ルートで行われます。東大駒場の民青班会でも,ビラが配布されていましたから。また,「東京学生ツアー」という名称でもっぱら呼ばれるのですが,これ自体,原水禁世界大会中心の視点からつけられた名称ではないでしょうか。事情を知らない人からしたら,何に参加するツアーなのかまったくわかりません。これが上からの「運動」であることをはからずしも示しています。本当に東京の学生を中心に据えるなら,「原水爆禁止世界大会ツアー」だろ…。
 東大教養では,自治会執行部員の参加を組織していたほか,当時存在した「平和擁護委員会」で,各クラスからの参加者を募っていました。大体,毎年,執行部から6,7名,一般から4,5名くらい参加していましたかね。参加費は,「東京学生ツアー」に支払うことになっており,1名あたり約5万円。自治会費から全額出しており,参加費負担はありませんでした。
 全学連や都学連なんかの現場では,かなり非党員に配慮して運営がなされます。しかし,原水禁世界大会の圧倒的多数の参加者は,普段党員だらけのところで活動しており,世界大会も,全員党員支持者だという前提で行動するので,非党員はここで気づくんですね。他の学園の自治会元執行部員(非党員)に聞くと,志位和夫が全体会議で演説した後,大会班の班長がうるうる感動しながら,「これからもわが党の事業の発展のために尽くしましょう」などと言ってしまい,「ああ,こんな所なんだ…」と思ったそうです。また,2011年8月の長崎大会では,青年を集めた企画があったのですが,そこのメイントークの参加者4人が4人とも,「民青に入っているんですけど…」「地域の民青で活動していて…」と自己紹介。あとで,宿舎に戻ったときに,当時東大4年の全学連幹部から,「(東大からの一般人の参加者に)不満がたまらないように,ガス抜きをしといてくださいね」と言われたものです。わかってんなら連れてくるな!という感じですね。あと,世界大会は,自治会執行部員の民青へのオルグの場としてもしばしば使われており,TCZの私たちより上の代では,非党員のほとんどが勧誘に遭い,不愉快な思いをしています。「勧誘の自由」を振り回す日本共産党には,反社会的勢力に勧誘されることがいかに不愉快か,そして,いかに人々を蹴散らす結果になるか,いつまで経っても理解できないことでしょう。悲しい集団です。
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 原水禁世界大会,全体会の一幕。

■8月下旬 5中執
 中執です。

 9月~翌年3月は次回以降エントリにて紹介します。

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 ※本記事のタイトルを変更しました(2012年12月20日17時30分)
 日本共産党の,学生党員向け機関紙が「学生新聞」という新聞でした。 2002年6月に停刊(事実上の廃刊)となります。上の画像は,2002年5月11日付に掲載された「停刊のお知らせ」です。
 学生新聞は実に趣味的に面白くて,全学連や,自治会,大学生活の話がたくさんでてくるのです。民青新聞や祖学とよく似た内容です。しかし,あくまで,祖学は大衆組織・全学連の機関紙,学生新聞は指導的組織・党の学生党員向け機関紙,民青新聞は共産党をアドバイザーにする大衆組織・民青同盟の機関紙,と微妙に位置づけは異なっており,ご丁寧にも,紙面の内容も,それぞれ微妙な一線を越えないように編集されていたのです。また,学生党員は,基本的に,「赤旗,学生新聞,民青新聞,祖国と学問のために」の4紙を購読するとともに,4紙の拡大を求められていました。
 また,各大学で,民青班や党支部の論文を普及する必要に迫られた場合には,「学生新聞○○大学版」を発行し,ビラのように配布することもありました。同じくビラのようにドカ撒きされていた統一協会・原理研究会の「ニセ大学新聞」とやり口はよく似ています。
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 また,学生新聞は,もともと,党中央委員会発行となっていましたが,1984年8月4日付をもって,「学生新聞社」の発行に移行しています。それについて述べた1984年8月4日付が上の画像です。 
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 学生新聞がブランケット判からタブロイド判に移行したのは,1985年5月11日付のことです。そのことについて知らせる1985年5月4日付が上の画像です。横のトップ記事の見出しがなかなか刺激的ですね。共産党対統一協会・勝共連合――統一協会がいかに反社会的で胡散臭いかは,国民皆知っているわけで,共産党にやましいところがないなら,統一協会なる団体がなんと言おうと影響がなかったはずです。たとえば,いま,幸福の科学が,民主党政権を批判していても,誰も聴かないわけです。民主党も,それを脅威とは少しも思っていないでしょう(もしかしたら,幸福の科学の信者は,今回の総選挙で民主党が惨敗したのは,幸福の科学の民主党政権批判キャンペーンのおかげだと思っているのかも知れませんが…)。まさに,共産党側にやましい部分があったからこそ,体制カルトの攻撃が力を持ったのではないでしょうか。私は,そのように思っています。学生側からすれば,「左右両方のカルトどうしが何かやってるよ」としか映らなかったのかもしれません。この記事の見出しだって,「日本共産党=民青同盟が集団中傷 批判者を虚言で圧殺する ファッショ的本質」として違和感なし(笑)。だいたい,原理研に「破壊」されたという講演会の講師「日隅威徳」氏は,共産党中央委員会宗教委員会責任者ではありませんか。党派性が丸わかりですね。
 上記画像に写っていない部分に,次のような記述があります。
 こうした彼らの宣伝は,反共デマと嘘にかためられたものなのである。
 そのことを元原理運動関係者が告白している。
 「彼らは目的のためには手段をまったく選ばないんです。嘘なんかあたりまえ,というかむしろ嘘をついてまで自分たちの目的を達成しようとすることが信仰のあかしみたいな感じです」(「東京大学新聞」4月16日付) 
 太字部分,共産党にまんまあてはまりますね。党支部長まで務めておきながら,元党員の目の前で「私は政党と一切関係ない」と言い放つ全学連書記局員(2012年6月,駒場で行われた,東大教養自治会と全学連の協議の場),無断でビラを撒いておきながら,1年後に批判されると「ビラを撒いていませんよね」といいはじめる全学連書記長(2012年6月,東京経済大学生会に対して電話して)。その他,思い出そうとすればいくらでも挙げられます。よく,北朝鮮の人たちが見え透いた嘘を信じ込むのが,日本で不思議がられますが,共産党員の精神状態は,まさに北朝鮮の統治機構内部や市井の人たちのそれに通ずるものがあります。何度も言っていますが,人間の理性は本当にもろく,崇高な理想や,切迫した危機を目の前にすると,人間の理性はいとも簡単に崩れ去り,真理の目はいとも簡単に曇ってしまいます。私の共産党経験で得たひとつの重要な教訓です。

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