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それでは,全学連の担い手(書記局,結集校)について,2回に分けて述べます。

 最初に,全学連の結集校について述べましょう。下記に,西から順に一覧にし,状況を添えます。 学園名,加盟結集,役員輩出,加盟分担金額の順です。(以下の内容は抜粋ではなく、現在の全学連の結集校は以下に述べる学園ですべてです。記載のない大学は未加盟・脱退または未結集です。2013年1月12日21時20分追記)

常磐会学園大 未加盟も個人参加
 大阪の高校生に笑顔をくださいの会の元高校生(第25回党大会にも代議員として参加したばりばりの党員)が2010年頃に入学し,学生会役員に。以来,自治会セミナーなどに個人参加し,全学連への加盟をめざす旨発言している。
立命館大 結集 中執 0円
 加盟分担金は停止中。各学部で温度差があり,非党員が主導権を握っている学部は,自治会が存続していても,全学連の活動には参加していない模様。事実,私の全学連経験において,あったことのある立命館大の関係者は,一部に偏っていたし,ごく少数を除いて党員ばかりであった。立命館大においては,非党員で,平和問題に関してすぐれた活動を行っておられる方もいるので,そうした運動には期待したいところである。
京都橘大 結集 中執 金額不明
 民青が元気な大学。
京都大 未結集も個人参加
 京都大法学部。他学部の自治会は活動休止または他のセクト影響下。京都大法学部自治会(J自)は,もともと共産党系で,全学連にも加盟。しかし,2000年代前半に中核派の影響下になってしまう。これを,彗星の如く現れたKさんが中核派活動家と果敢な闘争を行って,中核派の自爆(活動家が痴漢で逮捕)もあって,一般学生の手中に取り返されるに至る。その後,試験過去問集の販売や自治委員会の再開,冬休み短縮反対など,見習うべきすぐれた活動をされている。政治的活動においては,今後の新生自治会の手本になるだろう。特定党派の「サポート」無く政治活動を実行できているし,なにより,党派的活動にはない真剣さと迫力,一般学生の支持がある。ただ,活動基盤は非常に弱く,なにより,自治会費が1人1年100円(入学時にまとめて400円徴収)という低水準で,活動資金の不足に見舞われているのが課題。
 活動について交流したいとのことで,2011年3月の全学連大会の頃から,役員の方が個人的に参加。私も意気投合。今後,全学連に代わる,学生自治会のネットワークをつくるなら,まずその主要枠組みのひとつになる学園であろう。
名古屋大 自治会そのものが消失間近
 2011年9月の愛知県関係者談で,執行部が4年生の3名しかいないとのこと。ただし,その3人のレベルでは,全学連に結集。名大では,革マル派の勢力が強く,「運動がやりにくい」とのことだった。
日本福祉大 結集 中執 金額不明
 言わずと知れた拠点校。ただし,党員不足は起こりつつあるらしく,一部の学部自治会では,非党員も役員を務めるようになり,軋轢が生じていると聞いたことがある。また,美浜キャンパスは自治会が存在せず,代わりに,学生互助会的なものが存在するとのこと。民青もあまり活発でないらしく,長らく半田キャンパスとは断絶していたが,最近,美浜側から交流の申し入れがあり,連携を強めつつあるらしい。
名城大 結集 金額不明
 名城大は,結集してはいるが,執行部は基本的に反全学連で,単に他大と活動を交流するという目的のみで参加しているにすぎない。自治会セミナーなどで,名城大からの参加者はいつも「脱退しようと思っている」と周囲に言っていたものである。あとは,スルーすればいいものを,招請状が来たらはるばる全学連大会に出席しに来るなど,律儀さからくる面もあるのかもしれない。東大教養自治会の全学連脱退で,名城大は脱退するのではないだろうか?
信州大 結集 中執 約40万円
 自治会が存在するのは,1年生の「全学教育機構」(略して「C自」)と繊維学部。この二つを以て「信州大学学生自治会連合」を組織し,2年生以上の自治会関係者は信大学連で活動する。信大学連が事実上の全学自治会の役割を果たしている。党員不足は深刻で,執行部は半分くらいが非党員の雰囲気。ただ,非党員の執行部はだいたいが嫌気が差して辞めていってしまうので,学年が上がるほど人数が減少すると共に党員で純化される傾向にある。こちらでも,非党員と党員との間で,東大教養並の熾烈な対立が生じたことがある。
東京大 結集(当時) 中執 約160万円
 言わずと知れた全学連の拠点,東大。ただし,党員の不足は深刻で,往時ほどの存在感はない。全学連内での大学の存在感をランク付けするとしたら,日福>信大>立命=東大 程度だろうか。
東京学芸大 結集 約20万円
 党員同盟員は存在せず,自治会執行部はすべて一般の学生によって担われているものの,全学連・都学連に熱心に結集。党員同盟員がいないだけで,活動のスタイルは党派的自治会そのもの。活動報酬なし,政治優位で,毎年,大変な課題を抱えつつ,苦労して運営している。2011年頃には,大学側からとうとう愛想を尽かされてしまい,大学側が交渉拒否。学生自治会の存立が揺さぶられる事態となっている。都学連内では存在感が大きく,基本的に,都学連は,理論面では東大出身の党員が,実際の活動面では学芸大が担っていると言っても過言ではない。
東京農工大 結集 約20万円
 農学部が結集。工学部自治会は未結集。党員同盟員は存在せず,自治会執行部はすべて一般の学生によって担われているものの,全学連・都学連に結集。学芸大ほど全学連に入れ込むこともなく,ほどよく距離をとりながら,学内的にはすぐれた活動をしている印象がある。
東京経済大 結集(当時) 0円?
 党員同盟員は存在せず,自治会執行部はすべて一般の学生によって担われているものの,全学連・都学連に結集。ただし,2010年から徐々に全学連の活動に対して違和感を感じるようになり,2012年6月13日に学生大会で脱退決定。
社会事業大 未結集も個人参加
 未結集とは,書類上は加盟しているが,活動に参加していない状態のこと。結集の基準は「形式的,組織的,継続的」。もともと,社会事業大自治会は共産党影響下だったが,近年は一般学生が主導するようになり,全学連にも結集しないようになっている。しかし,2009年頃以来,社会事業大の自治会には,お一方,熱心な党員がいらっしゃり,その方が継続的に参加している。自治会として組織的に再結集をめざす動きにはつながっていない模様。
山形大 未結集も全学連大会にのみ参加
 長らくの未結集校(加盟はしている)だが,2011年3月の全学連大会に,「活動について交流したい」ということで突如彗星のように現れた学園。出席した役員のお二方とは話がよく合ったのでまた話したいものである。非常に堅実な活動をしていた印象がある。
宮城教育大 脱退
 典型的な未結集校で,これを取り上げるときりがない。にもかかわらず,なぜ宮城教育大を取り上げるのかというと,ここの脱退が2011年3月の全学連大会で報告されたからだ。別に縁がなくなれば脱退手続をとることもなく,未結集状態を続ける学園が多い中で,わざわざ脱退の決定をしたのにはなにかあると考えられなくもない。
石巻専修大 未加盟も個人参加
  2011年9月の自治会セミナーに参加。被災地の状況を報告。どうやら,全学連書記局が,被災地の大学の学生会に電話取材をして回ったらしく,そこでつながったらしい。活動が交流できたことに満足そうであった。いま,全国の大学自治会関係者は,情報過疎に悩まされている実態がある。

 以下,つづく。