某A氏の資料庫

私見をまとめた雑文と,東大の学内政治風波に関する資料を置いています。東大駒場キャンパスの片隅から。

タグ: 全学連

 以前も言及したのですが,東大教養自治会の全学連脱退という到達点を将来にわたって伝えることをめざして,昨年暮れから今年始にかけて作業を進め,一連の関係資料をまとめた冊子を制作しました。およそ90点の資料からなる200ページほどのものになったので,あいにく,ネット上では公開できませんが,目録だけ公開したいと思います。日誌としての機能も果たすものですので,参考になるかと思います。
 これをまとめたのは私の個人的作業によるものですが,私としては,「全学連脱退の到達点を確認する」という意味を込めて,現在の学生自治会理事会が発行するのがふさわしいと考え,資料集を発行するのであれば原稿および諸権利を無条件で譲渡するので積極的に検討して欲しい,と理事会に伝えました。しかし,2ヶ月経っても返事が無く,結局,私の個人的な成果物となりそうです。今後,各自治団体や一部図書館への寄贈を考えています。一般の方への頒布は検討中です。
 今後も,断続的に論じていきますが,正直言って,現在の自治会役員(の大半)は,全学連脱退の意義と自治会改革の理念を理解できなかったようです。学生自治会にまつわる「無関心と無知」という構造的問題はいまだ解決されておらず,自覚的学生による改革の取り組みの継続が望まれます。その上でも,この資料集が将来にわたって役割を果たすことを心から期待するものです。

東大教養自治会の全学連脱退に関する資料集の目録はこちら↓
91点の資料の目録です。ぜひご覧ください。
(Google docs で開きます) 

目次はこちら

今回は,全学連の周辺で非党員が多く活動していることと,その非党員の関係者が,全学連と共産党,そして一般学生との関係において,非常に複雑な役割を担っていることについて述べます。このことを理解せずして,現在の全学連,そして傘下自治会の動きを正確に認識できないと言っても過言ではありません。ぜひ,多くの方に,全学連の周辺で活動する非党員の学生の存在について知ってほしいと思います。

「非党員の全学連関係者」の問題をまとめると…
・党員の減少を補うために,自治会現場で多くの非党員が活動している。
・そのうちの大部分は,自治会が結局共産党系であることを感じ取って辞めていく。
・しかし,一部分は,そのまま自治会の活動を続け,全学連・地方学連の役員を務める者も少なくない。
・党員が委員長を務めることにより,党は,学連や自治会における指導性を確立する。
・自治会・全学連内部の党員は,党からの指示を,それとわからないように巧妙に提案し,非党員の賛同を得る。
・こうして,非党員は,共産党の指導は入っていないと完全に思い込まされる。
・全学連の党派性を批判する者が出現すると,非党員の学連役員は,自分たちは党派性はないと信じ込んでいるので,「全学連=共産党は事実無根のデマ」と主張して,党員よりも率先して学連,そして結果的に共産党を防衛する。その過程では,共産党のやり方そのままの党派的手段も平気で執るなど,客観的に見れば,共産党別働隊の役割を果たすことになる。
・全学連が党派的だというのは,すこしでも一般社会の論理をしてみればすぐにわかること。それくらいの真理も認識しようとしない非党員学連役員は,果たして,単に,党派に利用された被害者として免罪されるのか?
・彼らが,全学連の党派性を認めようとしない背景は,たんなる善意だけではない。彼ら自身が,「全学連・自治会の活動の目的化」「共産党式の自治会論の受容」「活動の居場所性」などを通して,共産党員とまったく変わりない「全学連セクト主義」を身につけている。
・以上を考えれば,共産党だけでなく,非党員を含めた全学連・都学連そのものにも問題があった。

■全学連,特に都学連においては,非党員が活動の多くを担っている
 全学連・都学連というと,役員はすべて党員でかためていると思われがちです。また,結集している自治会も,ほとんどが,党の指導下にあると思われがちです。しかし,事実は異なり,もっと複雑です。実際には,学生党員の減少が止まらず,現在では,どうがんばっても,全学連・都学連の役員と,傘下自治会の役員を,すべて学生党員でそろえることは不可能になってきています。傘下自治会の中には,そのまま活動を縮小するところもありますが,多くの自治会では,おのずと,非党員の学生が徐々に役員に占める率が高まっており,中には,党員がいなくなり,非党員だけで運営している自治会も少なくありません。こうした中,全学連は基本的に全役員を党員で占めていますが,都学連は,党員のいる大学が東大だけになり,大体8人程度いる役員のうち,党員が2名ほど,残りはすべて非党員という状態になっています。
 こうした中で,特に,都学連においては,役員のほとんどを非党員が占め,かつ,傘下4自治会のうち3自治会(東京学芸大,東京農工大農学部,東京経済大)までもが,党員不在自治会となっています。都学連の各種行事の参加者は,圧倒的に非党員の数が多くなっています。都学連書記局の活動も,非党員が献身的に取り組んでおり,たとえば,昨年新装公開された都学連のHPも,学芸大出身の非党員の役員が制作していると思われます。
 これら,非党員の学連役員・自治会役員(非党員の学連関係者と総称しておきます)は,全学連・学生自治会の活動についてどう思っているのでしょうか。彼らは,善意から,全学連の要求実現運動に強い信頼を抱いています。学園の自治会も,全学連の呼びかけに呼応して,署名活動を実施したり,学生大会で決議を挙げるべきだと考えています。つまり,共産党の指導下にはないが,全学連式の自治会運動に強いシンパシーを感じているのです。共産党系自治会ではなく,「共産党の指導下にない共産党式自治会」が,全学連にシンパシーを感じる非党員の自治会役員の手によって,運営されているのが,一部大学の自治会の姿なのです。端的に言えば,党員でない,ということを除いては,彼らは,全学連や傘下自治会の党員役員とまったくと言っていいほど同じメンタリティで活動しているのです。いわば,非党員の「全学連活動家」とでもいうべき状態なのです。
 余談ながら,非党員の「全学連活動家」によって担われている「共産党式自治会」の活動実態は,ほんとうに,共産党系自治会のそれと酷似しています。政治優位の考え方,実務の軽視,活動報酬に対する潔癖(活動家主義),「民主主義主義」(規約手続の絶対化を中心とする官僚主義),広報の遅れ,などなど。私は,これは,非党員でありながら,全学連を強く信頼するあまり,「全学連派」というべき党派性を身につけ,学生から遊離してしまった結果であり,それは,「共産党」が「全学連」に入れ替わっただけで,学生党員と相似形だと思っています。

■一部の非党員の学連役員・自治会役員が陥った誤り
 非党員の学連関係者の方々は,全学連支持という党派性を有してはいましたが,全学連の後ろにちらつく共産党の影に不快感を抱いている人がほとんどでした。彼らは,全学連や学生自治会が,特定党派の影響下にあってはならないという点で,認識は一致していました。ただし,彼らは,全学連の,党派性を糊塗する公式見解――「全学連・学生自治会は,思想信条の違いを前提に,一致した要求で団結する組織」「共産党員がいることを問題視することは,思想排除につながる」――を,額面通り受け取り,共産党には嫌悪感を抱きつつも,共産党員とは団結するべきだと考えていました。しかし,彼らの一部が決定的に誤っていたのは,「現に全学連・都学連は共産党の組織的影響下にはない」と認識してしまったことです。いわば,現実を直視せず,理想を現実にあてはめてしまったのです。もちろん,そう考えるのも無理はありません。自分たちの学園の自治会は非党員で運営しています。その自負もあります。共産党は,党員を通して党の方針を現場に下ろすにあたって,組織的関与を非党員に対しては巧妙に隠すので,非党員には,党による指導や介入を認識する術はありませんでした。なにより,非党員である自分たちが学連役員を務めていること自体が,学連が共産党の影響下にない証拠だと考えることも出来ました。
 しかし,少しでも視野を広げ,かつ,過去の全学連と傘下自治会の歴史をひもとけば,現在の全学連も共産党の影響下にあることは容易に認識できたはずです。

■率先して学連を防衛し,東大教養自治会と敵対する非党員活動家。それを利用する共産党
 2012年1月,東大教養自治会執行部は,新フェスからの撤退と全学連脱退を含む,自治会改革の方向を打ち出しました。このとき,少なくない非党員の学連関係者OPや自治会OPが,「やっぱり全学連は共産党の影響下にあったのだ。おかしい」と考え,東大教養自治会の脱退を支持する側に回りました。しかし,逆に,「現に全学連は共産党の影響下にない」と固く信じていた非党員の学連関係者には,東大教養自治会が全学連に「共産党系」とレッテル貼りをして攻撃していると写り,逆に東大教養自治会と厳しく敵対するにいたります。このことが,東大教養自治会の全学連脱退を複雑化させました。「東大教養自治会v.s.共産党」という単純な対決構図ではなく,「東大教養自治会v.s.共産党・非党員の学連関係者」という1対2の構図となったのです。ここにおいて,共産党と,非党員の学連関係者の関係も複雑なものでした。非党員の学連関係者は,ひきつづき,共産党が組織的に学連に影響を与えることをよしとはしておらず,組織としての共産党には嫌悪感を持っていました。しかし,現場の党員活動家とは「思想信条を超えて」原則を固く信じる立場から,団結することになります。非党員の学連関係者からすれば,「共産党は嫌いだが,あなた方が党員であることはこの際問わない。全学連を守るために力を合わせる」ということになっていたものと思われます。一見まっとうな姿勢に見えますが,結局,学連に対する共産党の組織的影響を直視しない点で,不合理な姿勢だったのではないでしょうか。
 非党員の学連関係者は,東大教養自治会の全学連脱退について,非常に歪んだ見方をしていました。ある都学連役員(非党員)は,「何ろくが共産党に対する不満を爆発させたらしいね」といった旨発言をしていました。要は,真面目に活動している自分たち(非党員の全学連役員)を差し置いて,共産党離党者が,自治会を利用して反共産党運動をしているに過ぎないと見ていたのです。彼らの中では,自分たちこそが学生の立場に立っており,全学連を批判する者は元共産党員で反共産党の党派主義者だという,認識の倒錯が起こっていたのです。
こうした見方は,結局は,共産党を免罪し,東大教養自治会の全学連脱退の意義を根本的に否定するものでしかなく,社会の支持を得ることは出来ませんでした。また,私が告発した党派介入の事実に対しては,「党派の指示を実行した何ろくこそ悪い」と,共産党の指導・介入は不問にし,逆に私を党派介入の最大の犯人だとしたのです。その立場に立てば,私は,自分から党の指導を自治会に引き入れつつ,共産党との関係が悪くなると,自分勝手に自治会を利用して反共産党運動をはじめた人物,と映ったことでしょう。これもまた,共産党を免罪する議論ですし,過去にわたって自治会に共産党色がついていたことを少しでも直視していれば,成り立たない議論であったはずです。
 2012年3月末,東大教養自治会常任委員会が全学連脱退と新フェス撤退を決定するに至り,非党員の学連関係者はいよいよ怒ります。「駒場自治会が土下座して謝るまで追い込む」と気勢を上げたそうです。このとき,全学連内部の学生党員は,かなり疲弊した姿だったそうです。自分たちに後ろめたいことがあり,それを私たちに暴露されてしまったことの重大さを認識していたからでしょう。そうしたときに,後ろめたいことが一切無い非党員の役員の方が,積極的に,学連を防衛する立場に立つという,不思議な状態が生起したのです。
 まず,新フェス実行委員会が,東大教養自治会の新フェス撤退を批判する文章を発表しました。東京農工大学農学部学生会からは抗議文が届きます。非党員の都学連役員の方は,東大教養自治会に対して抗議文を発表し,駒場キャンパスの学生用掲示板に大量に掲示する手段に出ました。東大生を装ったツイッターアカウントを使って,私に対して鎌をかけるというアンフェアな行為にも出ました。非党員でありながら,ここにおいて示したその非人間的党派性に憤りと哀れみを覚えます。(@nanchararin1234

 @nanchararin1234について これをやったのは,東京学芸大学教育学部在籍の都学連副委員長です。最初の方のツイートを見ると,巧妙に,東大生であることをアピールしていることがわかります。その後,こいつから私に,中立的な立場を装って絡んできます。中立を装いつつ,活動補償費に疑問を呈していますが,非党員の学連関係者は活動補償費の導入に猛烈に反対していました。その後,流れで,本物の東大生の@kito1214氏と,@nanchararin1234を交えながら議論することになるのですが,「では,いまから食堂で直接会って話をしよう」という話になった瞬間に,@nanchararin1234は雲隠れします。この姑息さを持っておきながら「学生の要求実現」などと叫ぶのはシラジラしいにもほどがあります。彼らは,共産党員と同じく,本気で学生のために活動しているのではなく,自分たちの党派的自己満足のために活動をしているに過ぎないことを,こうした不誠実な行動からうかがえます。

 都学連から「刺客」も送り込まれました。東大に,都学連の活動経験者が入学したのです。その人は,代議員大会でも,都学連の活動に参加したことがあるという経歴を隠して,発言をしていました。
 立場を隠してネット上で発言し,学生の議論を混乱させるという謀略的手段もとりました。彼らは,当然ながら,確たる証拠を残さず,また,巧妙に立場を偽装するため,東大教養自治会側としては,非常に難しい対応を迫られました。平気で政治的レッテル貼りをする党派的時代ならともかく,新生自治会執行部は,政治的に誠実であろうと努力していたこともあり,なおのこと,謀略的手段への対応は難しいものでした。ネット上でのストーキング行為もありました。こうした中,五十嵐委員長が精神を病み,職を一時的に休むという,深刻な結果がもたらされました。政治的にフェアな批判ではなく,不誠実で謀略的な手段をとり,学生を傷つけた責任は重いものです。彼らの,ネット上での粘着質で良く仕組まれた書き込みを見ると,平常心ではとても書けない内容だと思わざるを得ません。これらは,悪意ではなく,肥大化した善意が為させた行動でしょう。悪意には限界があります。人間の善意が暴走すると,とどまるところを知らず,人に刃を向けることもあります。
 共産党は,こうした非党員の学連関係者の動きを巧妙に利用しました。共産党東京都委員会が,筋違いにも私を批判した文書のなかに,次のような一節があります。
 そして,なによりも重要なのは,学生自治会の方針は,正規の機関である常任委員会,自治委員会,代議員大会などで,みなで議論して決めてきたことではないでしょうか。そのことは,自治会執行部の一員として活動してきた方もはっきりと述べておられます。「当時の副自治委員長・書記長として,私たちの代において,学外党派による指導と介入などありませんでした。執行部一人ひとりは特定党派の党員であるかないかにかかわらず,みなで議論をつくして活動してきたと,特定党派の党員ではない身として,改めて言及しておこうと思います」(6月6日付のチラシ)
 まさに,非党員の都学連役員の方が発表した自治会に対する抗議文を都合良く切り取って,自らの主張を補強するのに利用しているのです。

■責任はいずこにあるか
 一言で言えば,東大教養自治会と敵対した,非党員の学連関係者は,共産党の組織的介入の実態が共産党によって隠されていたため認識する機会を与えられず,共産党に利用されてしまったと言えます。本来であれば,非党員の学連関係者こそ,東大教養自治会の全学連脱退提案をチャンスにして,共産党を攻め,全学連を脱党派化の方向に進めることもできたのに,両者が分断・敵対させられ,非党員の全学連役員が党に利用される構図になってしまったのは,ひとえに残念と言うほかありません。非党員の全学連役員の方々が,そもそも全学連・学生自治会に関わり始めたきっかけは,「学生の思い・願いを実現したい」「学生の経済的負担を軽減したい」などの善意です。「学生の要求実現」を掲げて,夜遅くまで,無私に活動に取り組む姿には,私も敬意を表するものです。
 しかし,非党員の学連関係者の方々にも責任があると指摘せざるを得ません。全学連が,歴史的にも,現在においても,共産党の影響下にあることは,少しでも視野を広げ,一般社会の視点から見れば,おのずとわかることです。東京経済大学学生会執行部は東大教養自治会より1年早く,全学連脱退を決めました(学生大会での決定は2012年6月のこと)。東大教養自治会の全学連脱退にあたっては,多くの非党員の元自治会関係者や,他の大学の自治会関係者が,支援をしました。その中には,数年前の全学連中執の方も含まれていました。これらを見てもなお,全学連・学生自治会に共産党の影響が無いと信じていられるのでしょうか。
 僭越ながら,東大教養自治会の全学連・都学連脱退にあたって,非党員の学連関係者はどのように動くべきだったのでしょうか。私は,彼らこそ,東大教養自治会と共同して,全学連・都学連の非党派化をはかるべきだったと思います。共産党にとってもっとも都合の悪い,介入の実態は,私や複数の党員経験者が,内部向け文書で非常に詳細に明らかにしており,これを彼らも入手していました。しかし,彼らは,これを,「何ろく個人が共産党の指導を引き入れた」と共産党の組織的責任を免罪する議論に終始し,あくまで学連を「信用」し,防衛しようとしました。客観的に見れば,彼らにとって,東大教養自治会の全学連脱退は,学連の実態を直視せず,学連の非党派化をはかる決断を避け,党派的活動にしがみついた結果にほかならないのです。
 現在,全学連役員や都学連役員の多くが,非党員によって占められています。彼らは,基本的に, いまでも,全学連の活動は正しいと信じています。しかし,遠からず,全学連の活動,「共産党式自治会」の活動がいかに虚しいものであるかを認識することになるはずです。そうしたときに,党と非党員との矛盾が改めてあらわになることでしょう。それは,3月の全学連大会までに起こるかも知れませんし,もしかすると,全学連が消滅した後になるかもしれません。僭越ながら,一刻も早く,非党員の自治会関係者の間で,全学連への幻想が消えることを望むものです。いまだに,全学連の活動が正しいと信じられる方がおかしいです。
 また,今回の東大教養自治会をめぐる政治的事件で,東大教養自治会と敵対した,非党員の学連関係者の方々が,善意で活動してきたことに敬意を表しますが,ご自分たちが幻を信じていたことに気づき,虚しい思いをするのは時間の問題でしょう。
 今回の政治的事件において,非党員の学連関係者との関係においては,ほんとうに,後味の悪い思いをすることとなりました。

 ところで,彼らは,学生との間の矛盾を私一人に被せて心の平穏を得ようとしており,いまだに,私に対して非常に強い恨みを持っています。 こうした記事を発表した以上,当面の間,ツイッター上や当ブログなどで,彼らが,またも正体を巧妙に隠して策を弄することでしょう。騙されないよう,みなさんに警戒を呼びかけます。特に,彼らは,表面的には反共産党を装ってくるのが特徴です。
 当事者の方々へ。そんなに自分たちの主張に自信があって反論したいなら,少なくとも,立場を明らかにしてはどうですか?それで広範な学生や社会に受け入れられないなら,それが真理です。あきらめて,認識を改めてください。

 党派的活動に取り込まれてしまった一般人の問題は,一般的課題でもあると思います。こちらの3番目のコメントなんか,取り込まれてしまい結果的に共産党防衛隊になってしまっている一般参加者の典型例でしょう(ただ,私は,この人は以前からの当ブログの愛読者wであると見ていますが)。3月はいよいよ全学連大会。中執にも複数の非党員がいます。さて,どうなるのでしょうか?実態のない「全学連」にしがみつくか,真に広範な学生の立場に立つか,選択が問われています。

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財政について

 全学連第62期(2011年3月1日~2012年2月29日)決算報告を見てみましょう。 全部の項目を拾うのは大変なので,主な項目のみ挙げることとします。

収入の部
加盟分担金 4,361,650円 うち東大教養自治会は1,250,000円
事務所維持費 943,377円 事務所家賃の都学連負担分
機関紙売り上げ 898,000円
企画関係 388,250円
誤納入 1,626,000円
繰越金 3,308,568円
収入の部合計 12,421,327円

支出の部
会議関係費 1,398,520円 中執や大会など。交通,宿泊,会場費
活動保障費 1,515,331円
事務所家賃 1,512,000円
事務所機器費 1,013,045円 コピー機のリース・カウント費用
共同分担金 32,000円 政治的に微妙な支出と言えばこれだけ。
企画関係費 792,432円 自治会セミナーなどの宿泊,会場費
誤納入払い戻し 1,500,000円
支出の部合計 9,775,305円

繰越金 2,646,022円


 つぎに,都学連第57期(2011年2月~2012年1月)決算報告を見てみましょう。主なものだけ挙げるのは同上。

収入の部
56期加盟分担金 746,800円 昨年度分の未納金だと思われます。
57期加盟分担金 1,263,800円 うち東大教養自治会は1,000,000円
企画参加費相当 365,200円 「企画参加費」と「未収金」に分かれて計上されており,おそらく,その場で納付されず,後日納付された自治会セミナー参加費などを未収金に入れているのだと思われます。
繰越金 849,901円
収入の部合計 3,226,212円
うち,「57期分収入」1,264,311円 53期~56期の未収金の収入が多かったため,純粋に57期に計上されるべき金額は小さくなります。実際の財政規模としてはこちらの数字の方が正しいでしょう。傘下自治会の会計が乱れているため,加盟分担金や企画参加費の納入が年度をまたいで遅くなることが多いのです。

支出の部
活動保障費 565,000円
事務所維持費 943,377円 全学連に納付
事務所機器費 559,593円  コピー機
共同関係費 40,000円
企画関係費 146,510円
支出の部合計 2,501,620円

繰越金 724,169円

 全学連の加盟分担金を主に支払っているのは,東大教養自治会を除けば,信州大学と日本福祉大学しか残っていません。東大教養自治会の脱退で,財政の縮小は避けられないでしょう。 
 都学連加盟分担金は,8割方を東大教養自治会が支払っていたので,東大教養自治会の脱退で活動不能に追い込まれるかもしれません。 「都学連でコピー機を手放したいと思っていて,東大教養自治会で引き取りませんか?」という話を2011年に持ちかけられたこともありましたが,コピー機のリース契約をどう支払っていくのかが気になります。おそらく,もう1,2年ほどはあったはずです。
 また,2011年9月頃の話だったと思いますが, 党の方では,財政の縮小をすでに見越していて,事務所をなくして東大教養自治会室に全学連書記局を置く,等の方策を検討していました。しかし,東大教養自治会の脱退で,駒場を使えなくなったのはもちろん,そういう雰囲気も無くなってしまった感があります。ほんとうは,1000万円くらいの財政規模があれば,もっと有意義な活動がいくらでもできると思うのですが,活動は旧態依然のままでした。

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機関紙について。全学連の機関紙は,関係者には言わずと知れた,「祖国と学問のために」。一度は廃刊しましたが,現在,大きく形態を縮小して復刊しています。

対外的な機関紙としての役割を事実上終えた「祖国と学問のために」
 祖学は,元々は,タブロイド判4ページ以上の週刊で発行されていました。2000年代に入ってから,書記局体制の縮小と共に祖学の体制は縮小をつづけ,事実上終焉を迎えたのが2003年9月5日。 これ以降,祖学は,以前として機関紙の体裁をとりつつも,実態は内部向けの「連絡紙」として細々と発行をつづけるにすぎません。2003年9月5日で一度断絶があったと見るべきでしょう 

 ↓ 現在の祖学
現在の祖学

s-祖学写真ニュース

 ↓ 購読申込用紙
祖学購読申込用紙


 編集は「パーソナル編集長」で行っており,全学連事務所のカラーコピー機でプリントアウトしているようです。各自治会に1部ずつ送付されてきます(無料)。学生読者はほとんどいないでしょう。各自治会で活用することもほとんどありません。党関係者などで,支援する意味を込めて購読している人がいると思われます。また,「民主団体」で購読しているところもあるでしょう。部数は三桁行っていないのではないでしょうか。繰り返しますが,もはや,大衆的機関紙としての歴史は終わっています。
 祖学は2面立てで,実際にはA3用紙にプリントされ,ウラ面は「全学連写真ニュース」になっています。
 内容は,実働人員1,2名の組織としては,比較的充実していると思います。しかし,祖学を出す時間があるなら,祖学を廃刊して,その労力を全部ホームページやブログの更新にあてたほうがよっぽど広報効果があるというのは以前から私と東大教養の同志とで話していたことです。結局,そのあたり,共産党のための運動でしかないという現実を痛感させられます。また,書記局はいつも忙しく,だいたいは月末に発行がずれ込み,各自治会に届くのは翌月5日頃でした。


本格的な機関紙「祖国と学問のために」の最後
祖学最終号
祖学最終号 裏

↑最後の祖学(2003年9月5日付)

 たったの2面です。もはや,一般学生に売れる新聞とはいえなかったでしょう。このあたりは,すでに発行頻度や体裁が乱れに乱れており,末期症状を呈しています。むしろ,「復刊後」のほうが安定しているのは,実態にふさわしく紙面を縮小したからかもしれません。それにしても,全学連の機関紙活動は,すでに終わったのに,いまだに,機関紙活動を形だけ続けようとするのはいかがなものでしょうか。本来なら,「祖学分局」「祖担者」などを明確に廃止し,大衆的機関紙を廃刊することを明確にして,総括を行うべきだったのではないでしょうか。そのあたり,結局,現場に,実情に合わせて活動を改革していく権限も勇気もないことがうかがえます。

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主な活動の担い手について。都学連も含めて。

 まずは,各年の役員一覧を見てみましょう。三役以外は名前を伏せておきます。ほんとうに全学連・都学連が内実を伴っているのなら,名前を挙げていいはずなんですけどね。全国数百万学生のうち1%も知らない「全学連委員長」とは…。2012年など,都学連委員長の名前は,管見の限り,対外的には一切広報されませんでした。ホームページ,ブログ,ツイッター,フェイスブックいずれも書いていません。赤旗も取り上げていません。祖学も都学連委員長等は触れないのが通例です。2012年の都学連委員長が境正俊さんであるという事実を知っているのは,都内学生のうち,50人にも満たないのではないでしょうか。都学連だなんて,もはや都内の学生の代表性もなんら持ち合わせていないことを認識するべきです。規約を守っていれば,やせても枯れても学生の代表だ,というのは,自らの官僚的性格を示すだけです。
 全学連委員長の知名度だけで評価するなら,全学連(中核派・斎藤郁真委員長)がもっとも実態を有している?!

全学連 2010年3月~2011年3月(61期)
中央執行委員長
 小山 農(信州大・理学部)
副中央執行委員長
 (立命館大・文学部)
 (東京大・教養学部)
 (日本福祉大・社会福祉学部Ⅱ部)
書記長
 福田 耕(立命館大・文学部)
書記次長
 (東京大・農学部)
中央執行委員
 (東京大・教養学部)
 (東京経済大・経済学部)
 (信州大・繊維学部)
 (信州大・教育学部)
 (日本福祉大・社会福祉学部Ⅰ部)
 (立命館大・文学部)
 (信州大・人文学部)
 (京都橘大・文学部)
会計監査委員
 (東京大・教養学部)
 (立命館大・産業社会学部)
書記局勤務員
 (東京経済大)

全学連 2011年3月~2012年3月 (62期)
中央執行委員長
 藤浦修司(信州大・教育学部)
副中央執行委員長
 (日本福祉大・子ども発達学部)
 (京都橘大)
書記長
 牧野大志(東京大・文学部)
書記次長
 (東京大・農学部)
中央執行委員
 (東京大・教養学部)←私ですね
 (立命館大・法学部)
 (信州大・繊維学部)
 (信州大・全学教育機構)
 (日本福祉大・社会福祉学部)
会計監査委員
 (東京大・教養学部)
 (立命館大・国際関係学部)

全学連 2012年3月~2013年3月(予定)(63期)
中央執行委員長
 藤浦修司(信州大学・教育学部)
副中央執行委員長
 (立命館大学・国際関係学部)
書記長
 牧野大志(東京大学・文学部)
書記次長
 (日本福祉大学・社会福祉学部)
中央執行委員
 (信州大学・理学部)
 (日本社会事業大学・社会福祉学部)
 (日本福祉大学・社会福祉学部)
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京農工大学・農学部)
 (信州大学・繊維学部)
会計監査委員
 (立命館大学・産業社会学部)
 (日本福祉大学・社会福祉学部) 

都学連 2010年2月~2011年2月(56期)
執行委員長
 牧野大志(東京大学・教養学部)
副執行委員長
 (東京大学・教養学部)
書記長
 塚田幹人(東京大学・農学部)
執行委員
 (東京農工大学・農学部)
 (東京経済大学・コミュニケーション学部)
 (東京大学・教養学部)
 (東京学芸大学・教育学部)
会計監査委員
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京大学・文学部)
書記局員
 (東京経済大学・経済学部)

都学連 2011年2月~2012年2月(57期)
執行委員長
 牧野大志(東京大学・教養学部)
副執行委員長
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京大学・理学部)
 (東京大学・教養学部)
書記長
 塚田幹人(東京大学・農学部)
執行委員
 (東京農工大学・農学部)
 (東京大学・教養学部)←私と同期のTCZ副委員長
 (東京学芸大学・教育学部)
会計監査委員
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京大学・教養学部)

都学連 2012年2月~2013年3月(58期)
執行委員長
 境 正俊(東京大学・工学部)
副執行委員長
 (日本社会事業大学・社会福祉学部)
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京農工大学・農学部)
書記長
 牧野大志(東京大学・文学部)
執行委員
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京学芸大学・教育学部)
 (東京農工大学・農学部)
会計監査委員
 (東京農工大学・農学部)
 (東京学芸大学・教育学部)


■東大教養自治会出身者のキャリアパス
 ここで,上に名前が何度も出ている,東大出身の牧野さんのキャリアパスを,公開されている範囲で見てみましょう。
1年生
2008年4月 入学
2008年5月 東京大学教養学部学生自治会常任委員
2008年6月 東京大学教養学部学生自治会副委員長
2008年 12月 東京大学教養学部学生自治会委員長
2009年3月 全学連中央執行委員
2年生
2009年6月 東京大学教養学部学生自治会委員長(再任) 
2009年12月 東京大学教養学部学生自治会委員長退任,同常任委員 
2010年2月 都学連委員長
2010年3月 全学連副委員長
3年生
2010年4月 東京大学教養学部学生自治会常任委員退任,学内進学にともない所属が教養学部から文学部に変更
2011年2月 都学連委員長(再任)
2011年3月 全学連書記長(書記局常駐,任務休学開始)
任務休学
2012年2月 都学連書記長
2012年3月 全学連書記長
4年生
(2013年2月 都学連書記長退任?)
(2013年3月 全学連書記長退任?) 

 東大出身の学連幹部のキャリアパスの典型パターンを踏んでいると言えるでしょう。1・2年生で東大教養自治会の常任委員,副委員長,委員長を歴任し,1年生の3月から2年生の3月にかけて全学連中執を務めます。2年生3月末で東大教養自治会は引退となり,その後,学連に「天上がり」します。都学連委員長は2年続投する場合が多く,偶数年2月に2年生である東大教養自治会委員長経験者がなるのが通例です。奇数年2月に2年生である場合は,都学連書記長になる場合が多かったのかな。東大教養→全学連に関しては,定まったパターンは特になく,適当に副委員長あたりに抜擢されていたようです。中央執行委員は,自治会現場にいる人がなるので,東大教養出身の3・4年生は中執にはなりません。牧野さんが全学連・都学連の書記長を兼任していたのは異例の事態で,人手不足によるものです。また,2012年2月の都学連大会で,牧野さん(2008年入学)→境さん(2009年入学)と,1年下にバトンタッチされたのも,2010年入学者(私の代)に適任者がいなかったことによるものでしょう。ふつう,前述したように,都学連委員長は2年続投するものなので,2年下にバトンタッチします。それにしても,2013年2月から,都学連委員長は別の人にバトンタッチすることになると思うのですが,すでに東大出身の党員は供給されておらず(現在の2009年入学世代が最終世代),どうなるのか注目されます。農工大や学芸大の非党員にバトンタッチされるのでしょうが,彼らは彼らで熱意のある真面目な人たちなのですが,いわば「都学連主義者」なので,すぐには変わらないでしょうね…というか,2012年の時点で,都執は半分以上が非党員だったわけで,非党員がしっかりしていれば(「思想信条の違いを超えて」論の悪用くらい見抜くべきですよ…政党の影響が無いだなんてお花畑も甚だしい),都学連から変化が始まり,東大教養は都学連を脱退しなかったでしょう。今後もう2年すれば,上級生の党員も役員から抜けます。まったく党員がいなくなった都学連――そこで,今まで活動してきた「都学連」の活動の虚しいことをようやく認識するのではないでしょうか…膨大な時間と,学生の財産(加盟分担金)を使った上に。この辺は,今後再論します。
 東大教養自治会副委員長は,通例,1年生2月から2年生2月にかけて都学連執行委員を務め,その後の天上がりは一定していません。そのまま,学生党・同盟の任務に集中することもあります。 

■全学連役員の出身
 結集している学園から集められます。たいてい,中央執行委員は,各学園の現場の人(1,2年生中心)が就任し,書記長と委員長は中央執行委員経験者の3,4年生(常駐),副委員長には地方学連幹部(委員長など)が就任します。基本的に,全員が党員で固められているのですが,近年,党員のいない学園も出てきています。基本的に,党員のいない学園からは中執は出さない(実際,学芸大や農工大からは2011年以前はほとんど出ていない)のですが,地方間バランスの問題などで,近年,数年に一度,非党員の中執が1人程度選ばれることがありました。しかし,そうして数年前に信州大から選ばれた方は現在は反全学連の立場。信大学連および全学連に対して非常に強い怒りを持っておられます。2010年に東経大から選ればれた方も,その方にとって最後の中執の時に顔を合わせたのですが,非常に複雑そうな表情をされていました。ほんとうに,学生のために頑張ろうとしている方が,党派的に利用され,傷ついている構図に,怒りを覚えますね。
 常駐者は,上述の通り,近年では,全学連委員長と書記長と,書記局員の3名体制でした。2011年からは,財政難のため,書記長を都学連と兼任とし,書記局員をなくし,委員長1名常駐体制に縮小しました。常駐者にはアパートがあてがわれ,生活費も支給されますが,大変低い額だったようです。具体的金額は一度も聞いたことがありません。書記局員は,たいてい,将来,党専従になることが嘱望された4年生や卒業1年目生がなっていました。卒業生は,東経大の聴講生になることで,東経大学生会の会員になり,全学連書記局員になる資格を得ていました。これが,東経大学生会の全学連脱退により不可能になったのは既報の通りです。

■ 都学連役員の出身
 結集している学園から集められます。たいてい,執行委員は各学園の現場(1,2年生)が1名ずつ, 書記長は東大教養副委員長経験者,委員長は東大教養委員長経験者,副委員長は各学園の中堅クラス(3,4年生)が就任しています。特筆されるべき事は,結集していた「東大,農工大,学芸大,東経大」のうち,党員がいたのは東大だけであり,都学連の人事の過半数は非党員であったことです。東大出身の党員を,委員長と書記長に据えることによって,党の実権を維持していたのが実態でした。そして,その中で,非党員の都学連役員も,知らず知らずのうちに,党的な学生運動観を党員と共有していたのです。この点は,東大教養自治会の全学連・都学連脱退の時に,問題を複雑化させることになります。一言で言えば,非党員の学生が,学連の表面的な要求に共感し,かつ,党派性については「思想信条の違いを超えて論」を信じ込むことによって,批判者が現れると,率先して学連と党員を防衛するという構図になってしまうのです。結局,共産党は党外の学生主利用してはばからないのですね…。党派に利用されたのは気の毒ですが,しかし,学連のお花畑な論理を信じ込む,非党員の役員にも,責めがないわけではないと思います。その結果,学生から集めた自治会費から,学連に加盟分担金を支出しているわけですし。
 都学連は,都学連委員長と書記長が常駐しています。また,東京地区限定なので,全学連と違い,常駐ではない学生も,都学連書記局の活動に多く参画しています。たとえば,現在の都学連HPと全学連HPをつくったのは,学芸大の都学連関係者の方だろうと思います。都学連の活動の多くは,実は,非党員が担っているのです。

■書記局の活動
 一言で言うと,書記局は激務です。 中執の準備,運営(議事の記録も含む),各学園の執行部会議などに出席して助言(これがくせ者なのですが),会計,新フェス,原水禁,各種セミナー,大会の準備(おおよそ2ヶ月かかると思います),大会決議案の作成(ものすごくこだわってつくるので,2ヶ月くらいかかります。1次案を中執で作成し,各学園に下ろし,各学園からの意見を加えたものを2次案とし,ふたたび学園に返し…のやりとりをつづけます。ほとんど誰も読まない決議案を作る時間があったら,学生のために活動したら?と思ってしまいますね),祖学の編集,発送,各自治会の手伝い(共産党式の自治会は人が集まらないので恒常的に人手不足なのです)などなど,数々の任務が少数の書記局員にのしかかります。都学連と全学連は事務所を共有しており,双方の書記局員は一緒に活動しています。ただし,共産党系の団体というのは妙なところで律儀な部分があり,全学連と都学連のそれぞれの書記局員間で,活動に一定の線引きがあったようです。実際,例えば,電話番号も別々にありましたし,コピー機も別々にありました。
 書記局員の負担をさらに重くしているのが,党関係の活動です。全学連は,「民主団体」からなるいくつかの共闘組織に名を連ねており,その実行委員会議に出席しなければなりません。原水禁世界大会,青年大集会,奨学金の会,就職連絡会,比例定数削減反対の運動,中央青学連などがあります。また,面白いのは,これらに参加していることは,共闘組織の側では大々的に伝えられますが,多くの場合全学連内部ではあまり大きく広報されないことです。非党員に配慮した二面的対応だと思われます。当然,「党全学連グループ」「党都学連グループ」も組織されており,グループ会議に出席しなければなりません。おそらく週1回でしょう。ここで,党専従からさまざまな指示を受け取るわけです。また,党の側は,政治的課題や問題が発生すると,すぐに学連役員を代々木に呼び寄せるので,ほんとうに大変そうでした。

■役員その後
 党職員になるのが一般的ルートですが,最近は,党側も採用余力がないのか,一般に就職する役員も少なくありません。2000年代の全学連委員長で,某大企業のSEになった方もいらっしゃるとか。

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